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金環は古代金工品の中では最も身近なモノの一つですが、当然土中していた訳ですから、ほとんどの個体は破損・腐食しており、これほど状態の良いモノとなると極ごく希です。
金環制作技法は大きく分けて二通りで、一つは銅芯に鍍金を施したタイプ(水銀アマルガム法)。もう一つが本品のような金箔を貼り付けたタイプで、もちろんこちらの方が金色は美しく、より上手であると云えます。鐶の途切れている部分の断面を観察すると金箔を巻き付けた様子が見て取れます。また銅芯は中空のタイプの他、たまに無垢(=中空ではない) と思われるものもあります。中空か無垢かは手取りから判断するしかありませんが、本品は中空タイプです。
いずれにせよ、予備知識がないと1500年前後も前の出土品が剥落もなく、ここまでギラッと輝くものだろうか?と思われるかも知れませんが、金は腐食しないため金製品ではあり得ることです。同様のモノは、各地の博物館・資料館にも所蔵されていますのでご安心ください!まず望み得る最高の状態の金環を掌に、古代日本の世界に想いを馳せてください。
◆ 古墳時代。直径:3cm × 2,9cm、太さ:1cm。
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