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古伊万里の横縞文猪口です。本来は向付として作られたものが徐々に「猪口」という器へと変容を遂げるわけですが創世記のものには矢張り、特別な力が漲っております。釉を生がけした潤いの膚、厚底の高台。舶来の裂をヒントにしたという横縞文の粋。いずれを取りましても、古格を感じる魅力的なお品です。
生がけ厚底による焼成ニュウが長短四箇所。素地を乾燥させる過程でできた干割れには釉を厚くかけ、さらに(何故か)呉須をちょん、と置いてます。いずれも釉上に達しておらず悪化する気配のないものです。
* 現物よりも白く写ってしまいました。もう少し青緑色を呈しております(写真三列目のニュウを説明した写真が現物の色味に近いです)。また畳付の緋色は写真ほど濃くありません。
径 72-75mm
高 66mm
箱なし(ご希望により誂えます)
寛文末期〜元禄・宝永期
早々の御約定ありがとうございます。
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