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裃を付け、笛を吹く姿は五人囃子だったのでしょうか。
当初は五人揃っていたと思われますが、月日は流れ、ひとりで浮世に佇んでおります。
三春は数ある郷土人形のなかでも別格の扱いを受けています。
独特の色使いとユーモラスな表情。
＜張子＞という壊れやすい素材で残存数が少ないものその一因でしょう。
出品の人形も押されてしまったのか、お顔が凹み傷ついてしまっています。
それでも入手してみたのは、疵が押されただけで、大きく剥離したり外れたりしていなかった事。
修理の手が入っていなかった事。
つまり、まだウブさが残っていた、ということですね。
切れ長の凛々しい目つきも惹かれたところです。
古作の三春人形に出会う機会は本当に減ってきています。
疵、ありますが、腐っても鯛。三春の魅力を十分に伝えてくれる一体です。
大きさ 高さ10センチ 左右9.5センチ 江戸時代 箱なし
◎ご売約ありがとうございました |
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