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半蔵門ギャラリー 『註楞伽経』  

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手鑑はずしのとても魅力的な古写経断簡です。
経文の大字と割り註の小字が混在し、紙面構成はとても華やかで変化に富み、景色が愉しい一葉です。

一文字ひと文字追っていくと、大字はまことに伸びやかで、大聖武を彷彿とさせる王者の風格です。と同時にその強さには柔らかみもあり、包容力が見て取れる、真の王者のようです。
小字の方は大字に比し、エッジの効いた減り張りの感じられるぴりっとした好い書です。

書は言うに及ばず、天地に残る焼痕からも、手鑑『月台』に貼り込まれた『註楞伽経』のつれと考えます。「註楞伽経 伝魚養筆」とされる、その解説を転載します。

「「大聖武」をいく分柔らげたような書風。写経としては字粒が大きく、奈良朝写経特有の雄健で安定感のある文字構成を示している。この写経は、唐の敬愛寺沙門智厳の注釈書で『楞伽経』に註を二行に書き入れたもの。料紙は茶地に見えるが、黄麻紙と呼ばれるもので、薄墨界を引いている。この一葉は天地に焼痕があり、伝来途上において火災に遭ったことがわかる。このつれはきわめて少なく、白鶴美術館(巻第三)・植村家ほかに分蔵されている」
『手鑑 月台』 古谷稔 著 木耳社

「楞伽経とは入楞伽経の略称で、原名をランカー・アヴァターラ・スートラという。ランカー(現在のスリランカのこと)を楞伽と音写し、アヴァターラ(渡る、現れる、化現することの意)を「入」と訳したもの」
『仏教経典の世界』

田中塊堂先生は「古写経中異色あるもの」と『日本寫經綜鑒』にて述べられております。はるかスリランカ島につながる、どこかエキゾチックな空気も感じられる天平経です。

表具は、時代の濃茶の高野裂をたっぷり、一文字は濃い緑の刺繍の入る古裂を使用し、本紙に負けぬよう、より正確には、少しでも近付けるよう心がけました。太巻 
奈良時代 8世紀

どうもありがとうございました

 


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