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風招 庚申待
石猿
 

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人間の体内には三尸(さんし)の虫が棲み、寄生する人の行いを常に監視して、60日に1回巡って来る庚申(かのえさる=こうしん)の晩、当人が寝ている間に日頃の行いを天帝(閻魔)に報告するのだとか。そしてもし悪事があれば寿命が縮められたり地獄に堕とされるとあって、密告されては適わんと言う訳で、村人達が集まり夜っぴて余興や酒盛りなどして夜を明かしたと云うから、人間誰しも身に覚えがあると云う事なのだろう。

これを『庚申講』『庚申待』などと呼び、申=猿に通じる事から、猿を神使とする日吉(日枝)山王信仰とも結びついて、江戸時代に至っては大いに流行、猿の像も盛んに作られた模様。そうと知って眺めればこの猿に神使と云った神性はなく、何やらくつろいで歓談でもするかの様。特に肩〜首にかけての後ろ姿など実に猿の特徴を的確に捉えており、彫刻として決して素人の手すさびのようなものではありません。子猿のようなクリクリと円らな瞳と眼が合ってしまった上は連れて帰らざるを得ませんでした。またこの一見やや『半跏思惟』的に観える姿勢に何らかの意味があるものかは判然としませんが、数少ないながら他にも類例はあるようです。

◆ 像高30cm。推定:江戸後期。信州よりの初荷です。
石質は分かりませんが、火山性と思われる鬆(ス)のある比較的軽い石です。
 


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