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山茶碗というよりは、浅い鉢といった印象のやや大振りの山茶碗です。
口縁が波打つかのように一カ所大きく変形しアクセントになっていて、見た目も楽しいし、使い勝手もよいと思います。
状態は、見込みにいくつもの降りものがありますが、丁寧に擦ってあり、触れた感じはなめらかです。付け高台が所々ぽろぽろと外れたのを接着材で付けたようで、矢印の所など接着剤が見えます。また、片口として使ったら楽しかろう、と思われる注ぎ口辺りも補修が入っています。
濡らしたり、拡大鏡でキズを探せば見つかるという感じで、気になるようなものでも、またご使用に差し支える(*)ものでもないと思います。
持っていらした方が、降りものを擦ったり、補修したりと、大切にしていらした様子が感じられます。
小さなみかんでしたら、こんなに山盛りにできますし、濡らしても土臭は感じられませんので、晩酌のおともとしても重宝しそうです。冷酒の片口として楽しんでも・・ 日々、何かしらお使いいただける山茶碗です。
鎌倉時代 箱なし
口径 : 16 - 18 cm 高さ : 6 cm
*水に浸けておくのはご遠慮ください。
降りものからも判るように天で、釉が擦れ落ちているようでも薄く一面かかっているのか、撮影中水が浸みてくることはありませんでした。
右端の画像は三枚とも濡らして撮影しました。
どうもありがとうございました
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