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黒色研磨、中空土偶、それも遮光器土偶の脚部です。
このところ頭部とか、胸部とか、各パーツ毎に入手できている遮光器。これは脚部です。
むろん残欠ですが、こと此の左足に限っては無疵。
ソフビの玩具のように付け根に段を付け、本体部に挿し込んでいます。
足裏には<麻生>、足先にはかわゆい指まで表現されています。
千葉あたりの貝塚のものなどと一緒に出たものですので、
出土地の<麻生>は茨城・霞ヶ浦湖畔、遺跡の多く残る場所かと考えます。
世界に冠たる縄文時代。その華ともいえる遮光器土偶。
小さな遺物ですが、縄文の世界観が詰っている、と言えるのではないでしょうか。
大きさ 高さ6センチ 縄文時代晩期
◎ ありがとうございました。 |
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