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風招 鉄地金銅貼り 楕円型鏡板  

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外来種である馬が日本に伝来したのは、弥生末〜古墳時代にかけてという事のようです(一部もっと古くから居たとの記述もあり)。当初は専ら儀礼的な役割を担っていたらしい事が、初期の馬具が飾り金具中心である事から分かります(武具はやや遅れて登場する)。それら古墳から出土する華麗な装飾馬具を見るにつけ、当時の人々が渡来した見たこともない精悍強健でしかも辛抱強く従順なこの動物をいかに大切に愛しく思っていたかが偲ばれます。

本品は杏葉か鏡板のどちらかになりますが、両者はセット品として共通のデザインを持つ場合がままあり、判然としませんでした。杏葉は馬の腹や尻から下がる飾り金具。鏡板は顔の左右口角に一対として付き、間に口に噛む銜=ハミがジョイントされる飾り金具です。本品は裏面中央に轡=クツワ(銜・引き手の総称)を接続した様な、杏葉には不要の孔がある事から鏡板と考えるに至りました。

いずれにせよ鉄地金銅貼りの金具の場合、多くは鉄錆が深く入って朽ちてしまい原形を留める遺物は非常に少ないものです。本品も金銅板までかなり錆が覆ってはいますが、それでも鍍金がそこかしこに(おそらく画像よりも)しっかり確認でき、錆の下にも鍍金が残存していそうです。鉄地の裏面に留め金具の痕跡があることから、現状透かしになっている部分にも元は金銅の台板があったハズです。

付属のバックルは馬のあちこちに使われるモノですが、顔の部分と仮定した場合、鏡板からコメカミに付く辻金具を繋ぐ革ベルトに付いていたものかも知れません。バックルも付随している事が仕込みのちょっとしたアクセントになっています。

◆ 鏡板:11cm×11cm、厚み 2cm。
 バックル:5cm×3,5cm。 6c後半。
鉄はボロボロ落ちる事もなく安定しており、発掘に関わる方がご覧になって非常に状態の良い個体との事でした。

参考画像:群馬県高崎市、綿貫観音山古墳 出土品
『古墳時代の馬具』名古屋市博物館 S40年

東アジア〜日本への文物の流れを感じさせるモノ(特に金工品)に力を入れたいと標榜している当店として、ぜひ一人でも多くの方に興味を持って頂きたい分野です。考古しかも金工と云うだけで、とかく難しいものと敬遠されがちですが、観れば観るほど奥深い世界です。

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