|
山田寺出土の十二尊連坐如来塼仏の残欠です。
四列縦三段の連坐表面に押されていた金箔は強烈な炎により泡立ち燃滅しおり土は繊細で緊張感ある質感です。また、裏側のあちこちに残る指や手の平の痕跡は雌型に圧した過程で付着したものですが塼の厚さを均一に整えるため裏側に加えられた土塊は火中により剥離し裏側に残った指跡が再び出現したという訳です、当時の工人の息吹が聴こえてくるようです。残欠左下に確認できます釘穴で位置の特定も想像できますのも嬉しいところです。欲を言えば頭部を欠いているのが惜しまれますがキャストの良い柔軟な躰部の姿なども併せて実感でき、当時の空気感を存分に愉しんで頂けるものと思います。
残存高さ:4.1cm 横:5.8cm 厚さ:約2cm 木台含む全高:8.4cm
箱なし、飛鳥 白鳳時代
◎詳細はお問い合わせ下さい。
◎御売約ありがとうございました。 |
|