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益田鈍翁旧蔵の東寺伝来両界曼荼羅図胎蔵界の残欠を軸装したものです。
胎蔵界西北(左下)の光音天と風天童子の部分と思われます。
裳の深みのある赤、敷物の鮮やかな緑、肌の白さなど、色彩の美しさがまず眼に飛び込み、よく視れば、あどけない表情の見てとれるお顔もあり、小さいながら生き生きとした魅力ある残欠です。
表具は、この本紙の鮮やかな赤や緑と調和しつつ、更に引き立てることはできないものかと、取り合わせたものです。
中廻しは上下で花の色が異なり、上の花は本紙の緑と、下の花と尊像の肌は同じ白で、本紙と表装が一体となったしゃれて趣のある軸に仕上がったと思われます。
楽屋裏です。画像の小さな袋の古裂を使ったのですが、それはそれは細かく丁寧に縫い合わせてあり、ほどくのが大変でした。
鎌倉時代 太巻
本紙:7.6 x 5.7 cm 軸:90 x 23.6 cm
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