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山田寺跡出土塼仏の中でも数少ない、十二尊連座タイプ(4列3段)の一尊です。
『御堂関白記』によれば、1023年藤原道長が山田寺に詣でた際、堂塔の壁面が鍍金仏による荘厳で埋め尽くされていたと感嘆していることから、元は金箔が押されて、350年以上経過したその当時でも鍍金仏と見紛う程だった事が伺われます。しかしその後、伽藍の多くが焼失したため、塼仏も金箔が残っているものは極めて稀です。
本品も火中のため上半身は焦げ、本体も湾曲して、火災の凄まじさを物語っていますが、焦げていない凹んだ部分(頭光や天蓋の一部、膝の衣紋)のキャストは比較的良く残っています。又、まるで元から一尊だったかの様に四角くきれいに割れており、自立します。いずれにせよ、一般には座辺に白鳳仏を置いて日々愛でる事など『塼仏』以外では考えられません!ありがたい事です。
◆ 縦:6,7cm、横:4,2cm、厚さ:1,8ー2,8cm。7c中頃。
『仏教美術入門展』 佐野美術館、『塼仏-土と火からうまれた仏たち-』 倉吉博物館(最後の参考画像)、所載品。
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