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アールデコの特徴である円や鋸歯文などの幾何学紋様を巧みに取り入れた洒落た灰皿で、旧朝香宮邸を彷彿させる様なデザインです。水辺にペリカンといった洋風な題材ですが、いわゆる昭和モダンの軽やかで卓越したデザインには改めて感心してしまいます。一方、仕上げはいかにも日本的で秀逸な工業力で作られていて、ちょっとした重厚感すら感じられます。
本来は灰皿ですが、蓋の摘みのペリカンのちょっと生意気そうな表情と全体のデザインが気に入って、暫く鏡台に置いてアクセサリー入れとして楽しんでおりました。ペリカンは蓋裏からネジ止めされており、くるっと一周廻るので、お好みの向きで楽しめます。池の部分の青いプレスガラスは、取り外せます。
共箱付。関東大震災から日中戦争に至る辺り、銀座のカフェにカルロス・ガルデルの歌声が響いていた頃の作でしょう。裏面に帆船らしきマーク(帆にYらしき文字)あり。蓋部分の角2ヶ所にスレあり。
◆ 幅:14,8cm、奥行き:11,8cm、高さ:7,5cm。 |
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35,000円
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